これまでの部分は広告です。視力回復手術などの広告がありますが、私の文章ではありません。以下が本文です。
IT顧問をはじめた動機と必要性の説明
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一、 障がい者は、障がいを負うことにより、障がいについての情報、障がいへの対処に関する情報、支援に関する情報、など多くの普通の手段では得られない多くの特殊な情報を必要としています。
ところが、「見えない、聞こえない、動けない」などの理由により、情報にアクセスすることが困難な場合が多いのが現状です。
この点、パソコンを使えば、多くの情報が得られ、また、社会参加の面でもパソコンを使えばさまざまなことができるようになるでしょう。
しかし、、障がい者がパソコンを入手し、使い方を学べたり、支援を受けたり、出来る場所は少ないです。
それでは、より多くの障がい者がパソコンを入手し、学べ、使えるようにするには、今後どのような社会意識の変革が必要であり、どんな支援制度が必要でしょうか。
二、前述のように、健常者より障がい者の方がパソコンを使う必要性は高いといえます。
例えば、私には眼球振とう症という症状があるのですが、この症状はお医者さんでも知らない人がいると言うぐらい、あまり有名でない症状で、視覚障がい者の中では少数派のようです。
従って、眼球しんとう症の情報はほとんどありませんでした。
しかし、眼球しんとう症のメーリングリストがあることが分かり、その中でさまざまなことが分かりました。
例えば「どんな薬が効くことがある」とか「あの先生が詳しい」とか「こんな研究がされてる」などです。
また、眼球しんとう症のホームページがあり、自分で、自分の見え方が分かっていなかったことに気づきました。
その他、新聞は読みにくく効率が悪かったのですが、インターネットのニュースを読めるソフトにより、少しニュースに親しむことができましたし、
地図ソフトによって、行動しやすくなりましたし、
その他挙げたらキリがありません。
では現時点で、障がい者はパソコンを学びたいと思ったとき、どのような場所でパソコンを学べるでしょうか?
どんな所で学ぶための支援を受けられるでしょうか?
私の知っている範囲では、
障がい者施設(ライトハウス)のパソコン講習会
図書館などの障がい者のパソコン講習会
最近では、高度情報通信ネットワーク社会形成基本法(IT基本法)に基づいて実施されるIT講習というものがあり、先進的な自治体では視覚障がい者向けのIT講習を計画しているところもあります。(なお、IT講習とは、地方自治体が実施主体となり、成人のパソコン初心者を対象として情報通信技術の基礎技能習得のために無料で開催される講習会です。)
しかし、問題の一つは「全ての障がい者が、パソコンを学べるところ、支援を受けられる場所を、知っているかというと、そうではない」ということにあります。 これは障がい者当人に問題があるわけではありません。なぜなら、障がい者は、障がい者であるがゆえに健常者より情報が少なくなってしまうからです。
むしろ問題があるのは社会全体です。
「現代社会は情報化社会」と言われて久しいですが、障がい者には必要な情報が入ってきていないのが現状です。
本当の情報化社会とは「必要な人に、必要な情報が与えられる社会」ではないでしょうか? すなわち、障がい者に必要な情報が、社会によって積極的に与えられてこそ、本当の意味で情報化社会と言えるのではないでしょうか?
しかし、私にはライトハウスはおろか、盲学校のことも、市役所に福祉課があるという情報すら、与えられたことはありません。
私は「必要な時に、必要な情報や支援があれば、ずいぶん違った人生になった」と思っていますし、そういう障がい者も多いでしょう。
従って、今後どのような社会意識の変革が必要かというと、社会が、具体的には行政や障がい者施設が、少なくとも障がい者手帳を持っている人には、積極的に福祉や支援の情報提供をすべきではないかと考えます。
現在は、せいぜい「福祉の手引き」を渡すだけで、「後は自分で調べて、申し込め」という形です。それではぜんぜん足りないと考えます。
パソコン関連で言えば、2001年1月から施行されているIT基本法第8条には「利用の機会等の格差の是正」、すなわち「年齢、身体的な条件その他の要因に基づく情報通信技術の利用の機会又は活用のための能力における格差」の是正が明記されているが、それも社会が積極的に情報提供すべきであることの現われと言えるでしょう。
従って、社会は障がい者に対して
@パソコンでどんなことができるか、どう便利なのか、何に役に立つか、の情報提供。具体的には、「障がい者にとってパソコンは、便利だというだけではなく、社会参加の道具の一つであり、障がいを補う道具なのだ」という情報を与えること
Aパソコンの入手方法。補助などがあるかという情報提供。
Bどこでパソコンの使い方を学べるか、という情報提供。
をしなければならないと考えます。
このような情報提供があれば、障がい者はその情報を使い、より多く社会と接触できるようになり、より早く自立できるし、より早く社会に貢献できる存在になれるでしょう。
そしてこれが、障がい者への正しい支援のあり方ではないでしょうか。
三、さて、ところで、現状は、障がい者がパソコンを使うことにはさまざまな困難があると思います。
視覚障がい者に限らず、肢体不自由も含めて想像してください。
例えば、
1:画面が見えにくい。見えない。
2:説明書が読めない。
3:手が不自由で、マウスが使いにくい。使えない。
4:キーボードもつかえない。などという人もいる。
5:障がい者特有のソフトを知っている人が少ない。分からないことがあっても訊ける人が少ない。
などでしょうか?
すなわち、障がい者がパソコン使うときには、健常者より多くの、さまざまな困難が発生しているわけですが、その時、障がい者はどんな工夫をしてパソコンを使っているか、あなたは知っていますか?
例えば、 1.私はパソコン画面が見えにくいので、「拡大したり、配色を変えて見やすくしています。
2. パソコンの画面が見えない人は、「画面を見ずに音声で操作」できるソフトを使っています。
3.また、普通のマウスは使えない人の中には、手で持って指でボールを転がす特別なマウスを使っている人もいます。
4.ダブルクリックが上手く出来ない人は、クリック速度を調整したり、
5.キーを押してから、離すまでに時間がかかる人は、キー入力速度を遅くしたり
などです。
つまり、障がい者は、一人一人に異なったニーズがあり、一人一人に異なったパソコン設定が必要で、個別に対応しなければならない部分が(健常者と比較して)多い、ということが分かります。
従って、学校や障がい者施設で多人数に対して、講習をすることはかなり難しいのではないでしょうか。
たとえば、考慮しなければならないこととしては、
1.個々の身体や障がいの状態にフィットした機器の整備、
2.障がいに知識と理解のある講師と講義内容、
3.その他、講習会場のバリアフリー(段差や受講する机やイス)や交通アクセス。
4.また、視覚障がい者には、音声合成装置や点字ディスプレイ、
5.聴覚障がい者には手話通訳や要約筆記などコミュニケーション手段の違いの考慮。
6.自宅に戻ってからの使用環境設定、
7.二次障がいの予防
など、があります。
もちろん、学校や障がい者施設での講習を全面的に否定はしませんが、結局効率的に講習できない場合も多いと思います。
そこで、むしろ学校や障がい者施設では講習をするのではなく、どのような困りごとには、にはこのような解決法があるというような、対処法のノウハウを蓄積しておき、実際に障がい者のお宅に訪問して指導する人は、「その困りごとを解決した障がい者」が行く、ということにすれば良いと考えます。
たとえば、「画面が見にくい」という困りごとであれば、障がい者施設が「画面の文字の大きさや配色」に詳しい障がい者を把握していて、その人を派遣する、というやり方です。
また誰にどのような指導をしたかを障がい者施設が把握していれば、総合的かつ継続的な支援体制が構築できます。
この考え方をさらに発展させ、
パソコンの知識があり、福祉的配慮の方法も知っている障がい者が、別の障がい者にパソコンを教えることを制度化できれば、
@教える方の障がい者も、仕事が出来るわけで、収入を得られることになりますし、社会的に自立していくことが出来るようになります。
Aまた教えられる障がい者の方も、実体験者の細かい工夫などを知ることが出来るので、利益になる
と考えます。
そして、このような形の制度ができれば一石二鳥であり、障がい者のパソコン環境が向上すると考えます。
四、以上の事をまとめますと、
より多くの障がい者がパソコンを学べるようにするには、今後どのような社会変革が必要か、というと、
@障がい者にとってパソコンは、便利だというだけではなく、社会参加の道具の一つであり、障がいを補う道具なのだという認識を社会に定着させ、
A行政や障がい者施設が、少なくとも障がい者手帳を持っている人には、積極的に福祉や支援の情報提供をするべきだ、
と言う方向に、社会意識の変革をしていくことが必要だと考えます。
そして、どんな支援制度が必要か、というと、
支援費などを使い、福祉の一環として、日常生活向上の一環として、障がい者一人一人に適したパソコン環境を整える支援制度が必要で、将来はノウハウを蓄積する障がい者施設と個別対応する障がい者がそれぞれ得意なところをやり、なおかつ連携して支援していく制度が必要で、
それこそ、パソコンで緊密な連絡をとっていけば、可能であると考えます。
以上のような考え方から、
障がい者対応のIT顧問が必要性と考え、
IT顧問をはじめました。
以上。
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